クラブ員でなくても審査対応いたします

審査員2名在籍(OH54、OH299)

 特別会員に入会していただく形になります。ご希望の方はお気軽にお申し出ください。

 機体のご利用料は特別会員の料金です。(30分まで3万円、以降0.1時間ごとに5千円)。
 審査料は15,000円と現地(福知山場外、東近江場外、その他)までの交通費となります。

KOSヘリクラブ機で特定操縦技能審査を受ける場合の手引き

1 特定操縦技能審査とは

  航空法の一部を改正する法律(平成23年法律第50号)等の施行により、操縦技能証明を有する
 者は、航空機の操縦を行おうとする日からさかのぼって2年以内に特定操縦技能審査を受け、
 合格していなければ、航空機の操縦を行ってはならないこととなった。
 (平成24年4月1日以前に技能証明書を取得した者は、平成26年3月31日までに特定操縦技能審
 査を受ける必要がある。)
  審査要領等については「特定操縦技能審査実施要領」及び「特定操縦技能審査実施細則」に定
 められており、これらは国交省ホームページに掲載されている。

2 特定操縦技能審査の概要

(1) 審査を受ける者は、申請書に必要な書類を添えて「操縦技能審査員」に申請する。審査には
 口述審査及び実技審査があり、科目、実施要領、判定基準等は「特定操縦技能審査実施細則」
 に定められている。

(2) 口述審査航空法及び管制方式基準等の「最近の変更点」、「一般知識」及び「航空機事項
 等」について質問形式で審査される。
  質問内容は、航空局が策定した「特定操縦技能審査口述ガイダンス」(国交省ホームページ
 に公開されている。)に掲載されている。
 ※「最近の変更点」及び「一般知識」については、審査を受ける2年以内に国空乗第2077号
  (平15.3.28)による安全講習を受講した者は免除される。

(3) 実技審査(R22に関連のある事項のみ掲載)下記に示す科目について審査される。
 ① 飛行前作業
 ② 地上滑走、場周飛行及び後方乱気流の回避
 ③ 通常離着陸及び着陸復行
 ④ レーダー誘導による飛行(基本的な計器による飛行)
 ⑤ 飛行状況の管理(キャブヒートの使用及び限界事項等、飛行規程に従った手順)
 ⑥ 諸系統又は装置の故障

(4) 不合格となった場合
  引き続き再審査を受ける場合及び操縦練習を行う場合を除き、技能証明書を国土交通大臣に
 提出しなければならない。
 ※操縦練習は、技能証明を有する者の監督の下でなければできない。(この場合の機長は練習
  の監督者であり練習の飛行時間は、ログ帳の「15同乗教育欄」に記載し「27機長、操縦教員の
  署名欄」に監督者のサインをもらう。但し、再審査実施時は「9機長欄」に飛行時間を記載す
  る。)

3 審査を受けるまでの準備事項

(1) 審査を受ける練習
 ① 口述審査の練習
  1. 最近の変更点及び一般知識
   「特定操縦技能審査口述ガイダンス」第1部の1-1「最近の変更点」及び第2部の1-2
   「一般知識」に質問と回答が記載されているのでそれを練習する。
  2. 航空機事項等
   KOSクラブ作成の別紙「航空機事項等問答集」を練習する。
 ② 実技審査の練習
  1. 「特定操縦技能審査実施細則」のⅢ-2に示す「実技審査」及び「KOSクラブ特定操縦技
   能審査実施要領(基準)」に基づき練習する。
  2. 上記「実技審査」の7-1「諸系統又は装置の故障」については、KOSクラブ作成の別紙
   「航空機事項等問答集」を練習する。

(2) 審査当日に携行する技能証明書等の確認
 ① 技能証明書(規則第20号様式12 技能証明書-特定操縦技能審査/確認)(じ後「特定操縦
  技能証明書」という。)
 ※特定操縦技能証明書は、航空局に申請して取得する。(3週間程度かかるので注意)
  「特定操縦技能審査実施要領」第3章3.1「特定操縦技能審査の申請等」を参照
 ② 技能証明証(従来から保有している技能証明書)
 ③ 航空身体検査証明書の有効性
 ④ 無線従事者免許証⑤ 講習終了証の有効性(国空乗第2077号(平15.3.28)による安全講習
  受講者)

(3) 審査当日に提出する書類等の準備
 ① 特定操縦技能審査申請書(規則第28号の8様式(国交省ホームページからダウンロード))
 ② 技能証明証のコピー(1枚)
 ③ 航空身体検査証明書のコピー(1枚)
 ④ 特定技能審査を受ける直前のフライトログ最終ページのコピー(1枚)

(4) 審査を希望する日時等の調整
 ① 「予約申し込みメール」等により、希望日時(第3希望まで)・場所等を提出
 ② 操縦技能審査員を指定されるので審査員と細部調整

4 審査当日

(1) 提出・提示書類等の確認
(2) 口述審査
(3) 実技審査飛行前ブリーフィング~フライト(審査)~飛行後ブリーフィング
(4) 合否の通知※細部は「KOSクラブ特定操縦技能審査実施要領(基準)」を参照別

 航空機事項等問答集

使用航空機:JA7875(R22BETA)

1 性能、諸元、運用限界等
 Q1 最大全備重量、外気温度30度の場合の地面効果内ホバリング限界高度は?
 A 5800フィート(飛行規程5-5 「IGEホバリング限界高度/全備重量」の表からMAX GROSS
   WEIGHT 線(縦線)と+30℃線(斜線)の交点を左端に平行移動させ高度を読む)

 Q2 最大全備重量、外気温度30度の場合の地面効果外ホバリング限界高度は?
 A 3200フィート(飛行規程5-6-2 「OGEホバリング限界高度/全備重量」の表からMAX
   GROSS WEIGHT 線(縦線)と+30℃線(斜線)の交点を左端に平行移動させ高度を読む)

 Q3 超過禁止速度の確認方法は?
 A 操縦室のプラカード「NEVER-EXCEED SPEED」の飛行高度と外気温度から読む

 Q4 高度
  ―速度包囲線図の意味は?
 A オートローテーション着陸が安全にできない対気速度と対地高度の組み合わせを斜線範囲で
  表したもの。

 Q5 風速に関する限界は? 
  A 地上風が25ノットを超える場合及び地上のガストが15ノット超える場合は飛行してはなら
  ないことが規定されている。また、ウインド・シアーやモデレート以上の空域への飛行は禁
  止されている。

 Q6 吸気圧限界の確認方法は?
 A 操縦室のプラカード「LIMIT MANIFOLD PRESSURE 5MINUTE TAKEOFF RATING」の
  気圧高度と外気温度からMAPを読む。但し、これは5分間制限でありMCPはこれから1インチ
  を減ずる。

2 諸系統及び諸装置 
 Q7 キャブレター アイシング防止の通常手順は? 
 A 吸気圧力が18インチを超える出力設定時は、キャブヒート温度計指針を黄色弧線範囲外に
  保つように必要量キャブヒートを使用する。但し、18インチ以下ではキャブヒート温度計指
  針を無視してキャブヒートを一杯使用する。

 Q8 電源の種類及び電気で作動する機器は?
 A1 電源の種類はバッテリーとオルタネーターであり、バッテリーによりエンジン始動を終え
  オルタネーターを作動させると、じ後の電力はオルタネーターから供給される。但し、オル
  タネーター故障時はバッテリーが電力を供給する。
 A2 電気で作動する機器は、スターター、クラッチアクチュエーター、アビオニクス、室内外の
  灯火類、ガバナーSW、ジャイロ計器、各種エンジン計器類 

 Q9 ライトトリムの使用方法は?
 A 巡行飛行時に使用する。

 Q10 燃費及び残燃料警報灯が点灯した場合の燃料量及び飛行可能時間は?
 A  燃費:8~9ガロン/1h、残約1ガロン、約5分(定格出力で5分後エンジン停止する。)

 Q11 燃料タンクの水抜きの方法は?
 A  メインタンクドレイン、補助タンクドレイン及びガスコレーターの3か所から抜く。

 Q12 次の警報灯・注意灯はどのような場合に点灯するか?
 A1 メインローターチップ警報灯:ギアボックス内に金属片(産毛状等)が発生した場合
 A2 メインローターテンプ警報灯:オイル温度が115℃前後になった場合
 A3 テールローターチップ警報灯:ギアボックス内に金属片(産毛状等)が発生した場合
 A4 燃料量警報灯:残燃料が約1ガロンになった場合 
 A5 オイル警報灯:エンジンオイル圧力が25psi以下になった場合
 A6 クラッチ注意灯:クラッチアクチュエーターが作動している場合
 A7 オルタネーター注意灯:発生電圧がバッテリーより低くなった場合
 A8 ローターブレーキ注意灯:ローターブレーキを作動している場合
 A9 スターター注意灯:スターターが作動又は故障の場合
 A10 ガバナー注意灯:ガバナースイッチがオフの場合
 A11 低回転注意灯と警報音:メインローター回転数が97%以下になった場合

3 燃料及び滑油
 Q13 使用可能な燃料規格は?
 A  100LL(青)、100/130(緑)

 Q14 エンジンオイルの給油口は? 
 A ・機体左側エンジンオイル点検口から給油する。

4 通常操作の手順
 Q15 安全運用のための対気速度は?
 A ・ 離陸及び上昇速度:60ノット
  ・最良上昇率速度:53ノット 
  ・最大航続速度:83ノット 
  ・着陸進入速度:60ノット
  ・オートローテーション速度:65ノット

5 その他必要な事項 
 Q16 マストバンピングの未然防止方法は?
 A  機体を低重力状態(1G以下)にしない。そのためには、急激な前方サイクリック操作を
  しない

 Q17 LTEの未然防止方法は?  
 A  ホバリング及び対気速度30ノット以下の運用時は、横風又は追い風領域に入ることを十分
  に予想し、適切なペダル操作を行う。特に左横風及び右旋回に注意する。

 Q18 後退翼失速の未然防止方法は?
 A ・超過禁止速度、運用限界高度、重量制限及びローター回転数を遵守する。
  ・下方からの突風に注意する。・急激な急旋回操作をしない。(下方から突風を受けた状態
   と同一の現象となる。)

 Q19 ダイナミックロールオーバーの未然防止方法は?
 A  スキッドを地表面に固着させない。そのためには凹凸の地表面や柔らかい地表面では常に
  固着の危険性があるので、不必要にそのような地表面を使用しない。

 Q20 セットリング ウイズパワーの未然防止方法は?
 A ・対気速度0又は0付近で、300FT/min以上の降下率でパワーオンの降下をしない。
  ・ホバリング限度以上の高度で地面効果外のホバリングをしない。
  ・低速急角度の降下中に不用意に速度を減少させない。
  ・オートトローテーション リカバリー訓練時、フレアー高度が高すぎた場合は対気速度を
   0ノットに近い速度で降下しない。
            


実技試験 7-1の「諸系統又は装置の故障」の問答

 Q1(対地高度500FT以上で飛行中)エンジンが停止しました。どうしますか?
 A ・直ちにコレクティブを下げて通常のオートローテーションに入れる。
  ・65ノット滑空姿勢を確立する。
  ・ローター回転数を緑色弧線内に保つようにコレクティブで調整する。
  ・着陸点を選定して、できる限り風に正対して着陸するように操作する。
  ・(エンジン再始動不可)
  ・燃料シャットオフバルブをOFF(不要なSWもOFF)
  ・対地高度約40フィートでフレアーし降下率と前進速度を減ずる。
  ・対地高度約8フィートで機体を水平にしてコレクティブを上げクッション着陸する。

 Q2 オルタネーター注意灯が点灯しています。どうしますか? 
 A ・ランディングライト等の必須でない電気装備品をOFFにする。
  ・オルタネーターSWを1秒間OFFにした後にONに戻す。(オーバーボルテージリレ-のリセットのため)   ・消灯しない場合は実状に即して速やかに選定した着陸場に着陸する。

 Q3 エンジンオイル警報灯が点灯しています。どうしますか? 
 A ・エンジン回転計によりエンジン出力の喪失がないかを点検する。
  ・滑油圧力計を点検し、滑油圧力の低下がある場合は直ちに選定した場所に着陸する。